学習のポイント



◆2024年12月14日――学習内容

 「祈り」の実践


今年最後の読書会を開催しました。

前半は、「祈り」の実践について学習しました。後半は、参加者の皆さんに、今年一年の歩みを振り返って、感想を発表していただきました。

 

「祈り」とは、純粋な信仰実践の一つです。皆さんは、祈りが習慣化しているでしょうか?シルバーバーチをはじめとする高級霊は、一日のうちわずかでもよいから祈りの時を持つように繰り返し述べています。

 

スピリチュアリズムによる祈りは、これまで地球上の宗教によって行われてきた祈りとは根本的に違っています。では、スピリチュアリズムによって明らかにされた「正しい祈り」とはどのようなものなのでしょうか?

 

「祈り」の原則の3つのポイント

①祈りは、神への直接的な語りかけ

(神に対する魂の吐露・祈る対象は神のみ)

②正しい祈りには、霊的真理の理解が不可欠

(祈りの大前提は、真理を正しく理解していること)

③口先だけの祈りはしない

(祈りで述べたことは、必ず実行する、実行の努力をする)

 

 

人間の魂は“霊的本能”から魂の親である神を求め、神と一つになろうとします。

祈りは、親である神の前に心を解き放ち、もっとも深い世界で触れ合うひとときです。

 

誠心誠意の祈り、神の道具として役に立ちたいと祈ることで、その人の霊性が強化されるようになります。そして、神の道具として相応しい存在へと歩みを進めることができるようになり、霊界との結束も強くなっていきます。

 

「その祈りがどういうものであるかによって答えが異なります。目的のないきまり文句のただの繰り返しでは、空気に振動を起こすだけです。が、魂の奥底からの誠心誠意の祈り、大霊との一体化を深め、大霊の道具として有用な存在になりたいとの願望から出た祈りは、祈る者の霊性を強化し、大霊の道具としてより相応しい存在にします。そうした祈りは自我を顕現しようとする行為であり、心を開く行為であり、私たち霊界の者との結束を固めることになります。」『シルバーバーチの教え・上』p.112

 

 

祈りは、霊的人生を歩むうえで欠くことのできない実践項目です。しかし、祈りは霊的成長のための一つの手段にすぎません。霊的真理の実践を心がけずに祈りだけをしていても、霊的成長はなされないということです。正しい祈りによって、霊的エネルギーを取り入れ、利他愛の実践をしていくことで霊的成長が進みます。

 

「もしあなたが、真心を込めて祈るなら、それによってより高度なエネルギーを受け入れやすくなります。祈るという行為そのものが魂を開かせるのです。もちろん全身全霊を傾けた祈りのことです。単なる願い事は祈りではありません。真実の祈りは重要な霊的修練なのです。「祈りは、あくまでも目的に至るための手段であって目的そのものではない」——これが最も正しい祈りの定義です。」『シルバーバーチの教え・上』p.114

 

 

私たちスピリチュアリストは、人々に正しい祈りの手本を示していくという責任も担っています。祈りの実践を通じて、霊界の道具としての資質を高めていきましょう。

正しい祈りで、利他愛実践の意欲をふくらませ、より多くの奉仕の機会を得られるように努力を重ねていきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

スピリチュアリズムの思想 [Ⅲ] ――7.祈りの実践

 




◆2024年11月16日――学習内容

インフォメーションNo.48

先輩“英国スピリチュアリスト”からの切実なメッセージ


今月は、前回の続きとして、スピリチュアリズム普及会のホームページからインフォメーションNo.48の最後にある3人の“英国スピリチュアリスト”からのメッセージを読んでいきました。(インフォメーションNo.47~No.49についてはイエス再臨ニューズレター創刊号にも掲載されています。)

 

メッセージを送ってきた3人は、いずれもシルバーバーチの交霊会(「ハンネン・スワッファー・ホームサークル」)の中心メンバーです。

『シルバーバーチの教え』(Teachings of Silver Birch)の中に登場しています。

3人のメッセージはそれぞれが個人的に送ってきたものではありません。イエスの指導の下で普及会に送られたきた通信です。

 

詳しくは、先輩“英国スピリチュアリスト”からの切実なメッセージをご覧ください→

 

シルバーバーチの交霊会の構成メンバーは、シルバーバーチの通信内容の素晴らしさを世界中に広めるために尽力してきました。彼らの熱意と苦労があったからこそ『シルバーバーチの霊訓』という最高の霊界通信を手にすることができるようになりました。しかし、スワッファーをはじめとした当時のメンバーは、他界してから、自分たちに与えられた使命の一部しか果たせていなかったことを知り、後悔することになってしまいました。

『シルバーバーチの霊訓』を伝えるだけでは足りなかったのです。自らを真理に沿わせ、信仰レベルへと引き上げていかなければならなかったのです。

シルバーバーチの霊的教えより、心霊現象や心霊能力を重視したことも間違いでした。その流れを汲んだイギリスは今も、古いスピリチュアリズムに固執し、新しいスピリチュアリズムに移行できない状況にあります。

イエスは、世界で真っ先に『シルバーバーチの霊訓』を手にした英国スピリチュアリストたちが、それをバイブルとして信仰実践に励んでくれることを期待していたのです。

生前、彼らは手にした霊的真理を信仰として推し進めることはできませんでした。知識や思想としてとどめていたのです。

 

一方、元メソジスト派の牧師だったムーアは、信仰の重要性を理解していました。その純粋な信仰心は、スピリチュアリズムに改宗したことで、真の信仰へと変わりました。スピリチュアリズムを真理に基づく信仰として捉え、地上人生をかけて信仰実践の努力を重ねていったのです。ムーアはスワッファーとオースティンとは違い、死後、地上で改宗できたことの喜びを伝えてくれました。

 

地上で『シルバーバーチの霊訓』に出会った多くのスピリチュアリストは、死後、たくさんのことに気づき、反省しました。そして今、地上のスピリチュアリストを全力で応援してくれています。

3人の先輩スピリチュアリストが、メッセージの中で共通して述べていることは、地上で霊的真理を実践することの重要性です。

普及会によって信仰の道・霊的成長の道を歩むためのガイドブックとなる「思想体系」が確立され、さらにイエスが地上に再臨したことで、人類の救いの道が大きく開かれることになりました。私たちは霊界の働きかけ、先人たちの思いを受け継いで、信仰実践の手本を示していかなければなりません。

 

「私が申し上げたいのは、真のスピリチュアリストとは、イエスの再臨を信じ、イエスの教えである『シルバーバーチの霊訓』に従って生きる人のことです。(中略)

そして今、スピリチュアリストと自覚している人たちには、『シルバーバーチの霊訓』にそって信仰生活を歩んでいただきたい。まかり間違っても、この“真のバイブル”となる書を汚すようなことをしてはならない、ということです。これを悪用した者の罪は大変重いということを、よくよく心に刻んで、真理に基づく信仰生活を送っていただきたい。この場をお借りし、忠告しておきたいと思います。」(2023.02.14)

 

イエスが地上に再臨している時代に生き、『シルバーバーチの霊訓』と思想体系を手にしている者としての責任は重大です。先輩スピリチュアリストからの教訓と忠告を心に刻み実践に励んでいきましょう。死後、先輩スピリチュアリストの皆さんに喜んでいただけるような地上人生を歩んでいきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル




◆2024年10月19日――学習内容

インフォメーションNo.48

“古いスピリチュアリズム”から“新しいスピリチュアリズム”へ、

そして「真のスピリチュアリズム」へ(スピリチュアリズムの進化の3段階)

――イエスの地上再臨にともなう、「真のスピリチュアリズム」の確立


今回は、スピリチュアリズム普及会のホームページからインフォメーションNo.48の内容について学習しました。(インフォメーションNo.47~No.49についてはイエス再臨ニューズレター創刊号にも掲載されています。)

 

イエスは、地上再臨を実現するための準備として“スピリチュアリズム運動”を計画し、その地上展開を図ってきました。

スピリチュアリズムの進化のプロセスは、“古いスピリチュアリズム”から“新しいスピリチュアリズム”、そして「真のスピリチュアリズム」へ至ることになります。

 

詳しくはインフォメーションNo.48をご覧ください→

 

「真のスピリチュアリズム」に至る条件とは、「イエスの地上再臨を受け入れる(スピリチュアリズムとは、イエスの地上再臨を実現するための準備であるという事実を認める)」「イエスが地上再臨のために準備した『シルバーバーチの霊訓』と“思想体系”を正しく理解し、実践する」「イエスの人類救済計画の道具・兵士として、地上に再臨したイエスに自分の人生を捧げる」ということです。

 

「真のスピリチュアリズム」は地上に再臨したイエスとの深い結びつきの中で進められていきます。そのため、地上のスピリチュアリストは、『シルバーバーチの霊訓』だけでなく、イエスが準備した“思想体系”と、イエス再臨の受け皿、足場である「スピリチュアリズム普及会」と繋がることが不可欠です。

イエスは世界に先駆けて、“新しいスピリチュアリズム”が確立した日本に「真のスピリチュアリズム」を展開させ、日本を“スピリチュアリズム大国”にすることを目指しています。

そして、日本で確立した「真のスピリチュアリズム」をモデルとして、最終目標である地球人類救済を達成しようと計画しているのです。

 

「スピリチュアリズムによる人類救済は、霊界の大霊団と地上のスピリチュアリストが手を組み進めていく、唯一の霊界と地上のタイアップ作戦を主体とする事業である。だから我々の認めないスピリチュアリスト・読書会・グループ・団体・組織は、やる意味がないのだ。我々が主流を強調するには訳がある。霊界の意向にそわない流れをつくる者は、死後、大変な後悔と苦しみが待っている。そういうことが、あってはならない」

(イエスからの通信 2022.09.29)

 

イエスの厳しい言葉は、地上人の救いと幸せを願う真心からのメッセージです。

イエスは二千年もの間、地獄のような世界で苦しむ無数の霊たちの姿を見続けてきました。 間違った宗教や、唯物主義、利己主義の中で地上人生を過ごしてしまった人間は、死後、霊的光の届かない暗黒の世界におかれ、大きな後悔と反省の日々を過ごすことになります。せっかく地上時代にスピリチュアリズムに出会ったとしても、イエスとの繋がりを持てないまま、自己流のやり方に固執している限り、霊界からの協力が得られないどころか、大きな霊的罪を犯すことになります。イエスのメッセージには、人類に対する深い愛の思いが込められているのです。

イエスに思いを寄せ、イエスにすべてを委ね、地球人類救済という大きな目標に向かって歩んでいきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

 




◆2024年9月14日――学習内容

インフォメーションNo.47

地上再臨に向けた、イエスの二千年にわたる準備のプロセス

――地上再臨を実現するために、イエスが立てた綿密な計画とは


今回は、スピリチュアリズム普及会のホームページからインフォメーションNo.47の内容について学習しました。(インフォメーションNo.47~No.49についてはイエス再臨ニューズレター創刊号にも掲載されています。)

 

スピリチュアリズムとは「イエス主導の地球人類救済計画」という重要な意味があるということを繰り返し学んできました。しかし、イエスの地上再臨後、イエスの言葉を通して、スピリチュアリズム運動に関する深い霊的背景が明らかになりました。

それは「イエスが地上再臨を実現するための準備の一環として起こした計画」ということです。

  

これまで、私たちが学んできたスピリチュアリズムの歴史は、『シルバーバーチの霊訓』の霊媒、モーリス・バーバネルが他界する1981年までです。1981年から2021年のイエス再臨までの40年間については、インフォメーションNo.47で初めて明らかにされました。

 

詳しくはインフォメーションNo.47をご覧ください→

 

イエスは、『シルバーバーチの霊訓』を地上に降ろした後、再臨に向けて最後の準備を進めていきました。地上再臨の際には、イエスの弟子として、イエスと一体となって働く地上人が必要となります。イエスの地上再臨の受け皿、足場となるためには、それに相応しい、厳格な条件が求められました。

その条件とは「イエスの教えであるシルバーバーチの霊訓を正しく理解し、それを正しく実践し、自分自身を救う」「自分の地上人生をシルバーバーチの霊訓の普及のために捧げる」ということです。それらを満たしたスピリチュアリスト・サークルが、“スピリチュアリズム普及会”です。

1981年から40年の歳月をかけてスピリチュアリスト・サークルを確立し、さらに極秘のうちに思想体系化の計画が進められていました。

イエスは、“スピリチュアリズム普及会”に向けて、『シルバーバーチの霊訓』の整理と思想体系化という重要な使命を与えていたのです。「思想体系」が完成すればイエス再臨時における伝道体制が整うことになるからです。“スピリチュアリズム普及会”は、イエスの存在を知らないところで、受け皿・足場としての資格を得ることになったのです。

イエスの40年にもわたる導きの中で、『シルバーバーチの霊訓』の思想体系化を成功させたのです。こうして2021年4月、“イエスの地上再臨”が実現することになりました。

 

「スピリチュアリズム普及会を、『シルバーバーチの霊訓』を中心とする拠点の見本、霊界の大霊団が唯一認める地上の拠点として、私はここに再臨した。これからは、これを主流とする。本物のスピリチュアリズム・真のスピリチュアリズムは現在のところ、世界のどこを見渡してもここしかない」(イエスからの通信 2022.09.17)

 

地上再臨を果たした、イエスのこれからの計画は、『シルバーバーチの霊訓』と「思想体系」をセットにして世界に打ち出し、霊的真理を地球上の隅々にまで広げていくことです。

イエスの教えである『シルバーバーチの霊訓』は、やがて人類共通の“真のバイブル”となっていきます。そのとき「思想体系」は、膨大な『シルバーバーチの霊訓』の内容を正しく理解し実践するための手引書・参考書になるのです。

 

「この思想体系はイエスの思想であり、『シルバーバーチの霊訓』というバイブルを地上人がいかに実践し、霊的成長して、魂の救いを得るかという救いの書である。『シルバーバーチの霊訓』+思想体系のセットで世界に打ち出す。これが、この先二千年の地球と地球人類の運命を決するのである」(イエスからの通信 2022.10.07)

 

人類救済は、『シルバーバーチの霊訓』と「思想体系」によって、真理を正しく理解したスピリチュアリストが、信仰実践の見本を示していくことで、達成されていきます。

イエスの期待に応えることができるよう、真理の正しい理解と実践に力を尽くしていきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

 




◆2024年7月20日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 死生観ー②


今回は、先月の続きとして、「死」に関わるさまざまな問題についてみていきました。そして後半は、世界三大宗教の「死生観」について学習しました。

 

■「死」に関するさまざまな問題

  • 自殺
  • 死刑制度
  • 安楽死
  • 延命治療と尊厳死
  • 臓器移植と脳死

“死”に関連する問題に「霊的視点」から解答を示す→

 

シルバーバーチは、霊的観点から“死”に関するさまざまな問題について解き明かしてくれました。人間の生命は、神から与えられたものです。人間の勝手な判断で、自ら生命を捨て去ったり、人間の手で奪い去ることは摂理違反です。地上人生の最大の目的である霊的成長のチャンスを犠牲にすることになるのです。

 

■世界三大宗教の死生観

  • キリスト教の死生観
  • イスラム教の死生観
  • 仏教の死生観

世界的教理宗教の死生観と葬送・埋葬思想→

 

人間のいるところには、昔から常に宗教が存在してきました。人々は、死の問題に対する答えを宗教に求め、死の恐怖から救われたいと願ってきました。

地上の多くの宗教が、天国や地獄について説いていますが、それは真実ではありません。さらに地上の教祖や指導者たちは、教団の教え通りに実践すれば、死後、救いがもたらされる、幸福になると説いています。しかし、地上の宗教は、救いをもたらすどころか、人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長の妨げになっているのです。

 

現在、世界人口は80億人に達しています。その大半の人々が地上に存在する、いずれかの宗教の信者になっています。それほど多くの人々が、霊的事実からかけ離れた教義を信仰し、霊的成長とは無縁の方向に追いやられているのです。

 

今は、地上で生活している人間もいずれ寿命が尽きて、本来の住処である霊界に行くことになります。死後、霊界へ入ってはじめて、自分が信じてきた教義が間違いだらけであったことに気づくようになるのです。

最悪なことに、地上で熱心に信仰すればするほど、死後も狂信的な信仰を続けることになってしまいます。これこそ悲劇です。

 

私たちは、スピリチュアリズムに出会い、人類が長い間、求め続けてきた、死に関する正しい真理を手にすることができました。そして、シルバーバーチの霊訓によって、死に対する受けとめ方が、大きく変化することになりました。「死は喜び、希望、ご褒美」であると、一般の人が聞くと耳を疑うような内容ですが、スピリチュアリストは、死を楽しみにして、地上人生を歩むことができるようになったのです。

 

地上のすべての人間が、「死は素晴らしい出来事」と思える日が、一日も早く訪れるように、真理普及に邁進していきましょう。

 

 

〈参照〉

スピリチュアリズムの思想体系Ⅰ-死生観 2.死とは

 3.『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「死生観」と「霊魂観」

 




◆2024年6月15日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 死生観ー①


今回は、最初に「従来の死生観」の概要を見ていきました。そして19世紀半ばに登場した「スピリチュアリズムの死生観」と、そこからさらにレベルアップした「シルバーバーチの死生観」について学習しました。

 

⑴「死」は人間にとって最大のテーマ

死は、人間にとって避けられない宿命です。どんなことをしても避けられない死は、人間にとって最大の恐怖です。また、愛する人との死別は、癒しがたい悲しみをもたらすことになります。

人々は死の恐怖から救われたいと願い、宗教にすがってきました。太古から、宗教は死の恐怖に対する救済手段となってきたのです。

 

⑵「死」に対するさまざまな考え方

唯物論的な考え方の人々は、人間は死によって消滅する、すべてが終わると考えます。宗教が説いてきたような死後の世界などない、霊魂や死後の世界を信じることは時代遅れの考え方だと主張します。

宗教における一般的な考え方では、人間は死後も存在する、死後の世界はあると説いてきました。そして、生前の生き方によって、天国に行くか、地獄に行くか決まると教えてきました。

 

従来の宗教の「死生観」は、科学的思考を持った現代人には説得力がありません。

宗教が人々を、死の恐怖から救うことが出来ない最大の理由は、宗教自体の霊的無知にあります。

 

⑶スピリチュアリズムの登場

19世紀半ば、科学万能主義の時代に、スピリチュアリズムが再登場しました。

霊界側は、さまざまな心霊現象を演出し、それを地上の科学者たちに研究させました。その結果、霊魂説の存在が客観的事実として証明されることになりました。

 

従来の宗教の「死生観」は信じるか信じないかという信仰の問題でした。

スピリチュアリズムの「死生観」は客観的事実として明らかにされたものです。

スピリチュアリズムによって初めて、人類にとって唯一・共通の死生観が確立されることになりました。

 

⑷スピリチュアリズムの死生観

スピリチュアリズムの死生観は心霊研究を通して、明らかにされた霊的事実に基づく新しい心霊思想です。現代人の理性が納得する、画期的な死生観です。

 

スピリチュアリズムが明らかにした死生観の3つのポイント

・死の定義(死とは何か)→ 霊体と肉体をつないでいるシルバーコードが切れる瞬間

・死後の人間の状態 → 肉体を脱ぎ捨て、霊体だけになって存在する

・死後の人間の住処 → 霊界(永遠の住処)

 

人間は、死によって消滅する存在ではないので、死を恐れる必要はありません。そして、愛し合った家族や友人と死後、再び会うことができるので、死別を悲しむ必要はないのです。こうした死に関する真実が明確に示されたことで、地上人は、死後の生命の存続や、死後の世界の実在に、確信を持つことが出来るようになりました。

スピリチュアリズムによって初めて、地上人類は死の恐怖から救われることになったのです。

 

⑸シルバーバーチの死生観

スピリチュアリズムの「死生観」は、地上人に、死についての真実を明らかにし、死を恐れる必要はないことを示しました。地上人の立場に立って、死に対する考え方や、心構えを示したものが、スピリチュアリズムの「死生観」です。

それに対してシルバーバーチは、徹底した霊的視点、すなわち霊界人の立場からこれまでにはない見解を地上人に示しました。

シルバーバーチは、霊的観点に立って、「死は、喜びであり、希望である」、「死は、地上人生を歩み終えたことへのご褒美である」と述べています。

 

3つの死生観のポイント

・従来の宗教の死生観 → 死は恐怖・死別は悲しみ

・スピリチュアリズムの死生観 → 死を恐れる必要はない(安心・救い)・死別を悲しむ必要はない(慰め)

・シルバーバーチの死生観 → 死は喜び、希望、ご褒美・死別は祝福すべきこと

 

 

 

シルバーバーチの死生観は、スピリチュアリズムの死生観の集大成と言えるものです。シルバーバーチによって人類史上、最高次元の死生観が地上世界にもたらされることになったのです。

 

シルバーバーチによってもたらされた画期的な死生観を手にした私たちは、霊界人と同じ視点に立って、死を心から喜び、素晴らしい出来事と思えるようでなければなりません。

死を恐れ、死別を悲しむ必要はないこと、死は祝福すべき出来事であると、霊的視野に立った正しい見方を、人々に示していきましょう。

 

 

〈参照〉

スピリチュアリズムの思想体系Ⅰ-死生観 - YouTube

 3.『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「死生観」と「霊魂観」

 

 




◆2024年5月18日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 人間観 後半


先月から、シルバーバーチが霊的観点から解き明かした、人間観について学んでいます。シルバーバーチは、「人間は“霊的存在”であり、"霊"こそが人間の本質である」と述べています。今回は、人間の心・意識の実体について、理解を深めました。

 

(3) 「心」「意識」とは

・人間は「霊の心」と「肉の心」という2つの心を持って思考活動をしている

・人間は「霊の心」の内容である“霊的意識”と、「肉の心」の内容である“肉体本能的意識”を、一つの「心」として感じている

「霊の心」から発する“霊的意識”は人間だけが持っている特有のものです。「霊の心」は、人間の高次元の要素であり、利他的方向を思考します。

“脳”から発する「肉の心」“肉体本能的意識”は、人間と動物に共通するもので、利己的方向を志向します。

・人間が日常的に「心」として自覚しているのは、“顕在意識”

“顕在意識”は、脳を通過してもたらされる「霊的意識」の一部と、脳から生じる「肉体本能的意識」が合体したものです。

“霊的意識”の大部分は、“潜在意識”として心の奥に隠されています。

 

「(あなたは)物的身体を通して知覚したごくごく小さな一部分しか意識しておられません。が、本当のあなたは、その身体を通して顕現しているものより、はるかに大きいのです。」

(スピリチュアルメッセージ P187)

 

〈潜在意識の働き〉

前世に関する個人情報、この世で得た知識・情報、睡眠中に入手した情報など、ありとあらゆる情報が“潜在意識”の中に蓄えられています。

死んで霊界に入ると“潜在意識”に刻み込まれている記憶のすべてが呼び覚まされて、目の前に映し出されます。人に知られたくないような行為もすべて明らかとなり、自ら裁くことになります。自分の地上時代の間違いが明らかにされることで、罪の重さを自覚し、後悔の念に苛まれるようになります。しかし、真理に沿って生きることを決意し、精一杯、努力することで、失敗や後悔は“潜在意識”の片隅にしまわれ、封印されることになります。

 

「地上生活中に行ったことが、すべて、真の自我に刻み込まれています。その行為の価値が魂を豊かにもし、貧しくもします。あなた自らが行ったことが、そういう結果を生んでいくのです。」

(霊的新時代の到来 P37)

 

今、私たちが学んでいる霊的真理は、潜在意識に記憶され、そのまま霊界に持っていくことができます。実践の努力を通して得られる喜びや感動も、霊的意識の中に深く刻み込まれていきます。今後の人生をスピリチュアリズムに捧げると決意し、真理に沿う努力を続けることで、たとえ死後、後悔するようなことがあったとしても、深刻なものとはならないはずです。霊界での生活が喜びに満ちたものとなるように、人々の奉仕のために力を尽くしていきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

 




◆2024年4月20日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 人間観 前半


前回は、スピリチュアリズム思想の全体の枠組みについて学習しました。霊界からもたらされた膨大な霊的真理を3つの方向から整理してまとめたものが、スピリチュアリズムの思想体系【Ⅰ】【Ⅱ】【Ⅲ】です。

今回は、思想体系【Ⅰ】の人間観について学習しました。

 

(1)人間の身体の構成

・「霊体」と「肉体」の重複構造

人間は、霊体と肉体という、2つの身体から構成されています。肉体は、人間の肉眼で見ることができますが、霊体は、霊視能力を持っている人には見ることができます。

霊体と肉体は同じ大きさ、同じ形をして、同一の場所に重複して存在しています。

 

・人間の5つの構成要素

人間は、「霊」と「霊の心」と「霊体」という3つの霊的要素と、「肉の心」と「肉体」という2つの物質的要素から成り立っています。

※本来“霊的要素”は“物質的要素”より上位にあります。それは「霊優位」・「霊主肉従」の状態であることを意味しています。これが神の摂理に合った本来のあり方です。

 

(2)「霊」と「霊の心(魂)」

「霊」とは、人間の核であり、人間の本体、本質です。そして霊は、大霊である神の分霊です。シルバーバーチは、それを人間は“ミニチュアの神”であると表現しています。

 

「あなた方は、ミニチュアの神なのです。あなた方は、大霊の完全な火花・全生命のエッセンスである霊を宿しています。その神聖な火花がなければ、あなた方は存在することはできません。」

(The Seed of Truth)

 

「霊の心」とは、霊の道具であり、霊の表現器官です。「霊の心」は知・情・意の働きとして表現されます。

※地上人にとって「霊」は「霊の心」の中心・最高次元の部分ということになります。

 

シルバーバーチは、“人間は霊的存在である”と言っています。これがスピリチュアリズムにおける人間の定義になります。

 

「あなた方は、今この時も霊的存在なのです。死んでこちらへ来てから霊的なものを獲得するのではありません。あなた方は、受胎の瞬間から霊的存在です。あなた方を生かしめている大霊から、あなた方を切り離すことができるものは何もありません。」

(The Spirit Speaks)

 

 

人間は、神によって霊的存在として創造されました。人間は、永遠に個別性を持ち、霊的進化の道を歩み続けます。人間は、神の子供であり、神と人間は親子関係です。つまり全人類は神を共通の親とする霊的兄弟姉妹であり、霊的一大家族ということです。

 

 

私たちは、シルバーバーチが説く「人間とは何か」「霊とは何か」という素晴らしい霊的真理を得ることができました。“人間は霊的存在である”ということを知った私たちは、肉体本能よりも、霊的意識を優位にした生き方を目指していかなければなりません。そして、真理に沿う努力を通して、「霊的視野」を身につけていきましょう。霊界の人々と同じような見方、考え方で、自分と周りの人々を見ていきましょう。

霊的視野で周りの人々を見ると、すべての人間が、神の子どもであり、霊的兄弟姉妹です。地上のすべての人々が、神の子どもとして、霊的成長の道を歩むことができるように、先に真理を知ったスピリチュアリストとしての役目を果たしていきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

スピリチュアリズムの思想体系Ⅰ-人間観 - YouTube




◆2024年3月16日――学習内容

スピリチュアリズム(シルバーバーチ)の思想の総合的把握と体系的理解


今回は、スピリチュアリズム(シルバーバーチ)の思想の枠組みについて学習しました。

高級霊界からもたらされた霊的真理、霊的知識は膨大な量に上ります。その膨大な霊的真理を正しく理解するためには、『シルバーバーチの霊訓』を総合的に把握し、重要なポイントを的確に押さえ、それらを関連付けて理解する体系的理解が必須の条件です。

『シルバーバーチの霊訓』を単に読み進めているだけでは、正しい理解には繋がっていきません。霊的真理を正しく理解するということは、真のスピリチュアリストとなるための出発点です。

 

スピリチュアリズムを総合的に把握するために、まずスピリチュアリズム思想の全体の枠組みをおさえておくことが必要です。

「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」と、「宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」は、どちらも「スピリチュアリズムとは何か?」という、スピリチュアリズムの本質を示しています。そして、膨大な霊的知識を3つに系統立てて体系化したのが、スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕〔Ⅲ〕です。

どれもスピリチュアリズムによって、明らかにされた画期的な真理ばかりです。

 

◆スピリチュアリズムの思想体系〔〕…時間軸

人間が今後たどっていく道筋を中心に真理を整理

 

◆スピリチュアリズムの思想体系〔〕…水平軸

人間を取り巻く世界を中心に真理を整理

 

◆スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅲ〕…霊的成長のための実践軸

人間の霊的成長とそのための実践を中心に真理を整理

 

 

思想上の重要ポイントを関連付けて理解することが体系的理解です。

また、3つの思想体系からわかることは、どれも人間が、出発点となり、人間が中心になっているということです。人間は、過去も現在も未来も、同じ要素で構成され、霊的成長をなすことが地上人生の目的です。3方向から真理を探究することによって、人間とはどのような存在なのかということを知ることができます。3つの思想体系は、人間に関する真実を、人類史上、初めて、最も深いところから明らかにした霊的思想になっています。

 

「(中略)思想体系の威力は、これから計り知れないくらい広範囲にわたって波及していくことになる。この思想体系はイエスの思想であり、『シルバーバーチの霊訓』というバイブルを地上人がいかに実践し、霊的成長して、魂の救いを得るかという救いの書である。」(イエスからの通信 2022.10.07)

 

「スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ]~[Ⅲ]」は、イエスの導きの中で、スピリチュアリズム普及会が40年の歳月をかけて完成させたものです。

膨大な『シルバーバーチの霊訓』の内容を正しく理解し実践するための手引書・参考書となるスピリチュアリズムの思想体系が完成した時代にいるスピリチュアリストはとても恵まれた立場にあります。

 イエスが認める『シルバーバーチの霊訓』と「思想体系」を基に、真理の理解を深め、実践し、全人類の救いのために力を尽くしていきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル




◆2024年2月17日――学習内容

インフォメーションNo.41

2021年4月、「イエスの地上再臨」実現!

――二千年来のイエスの悲願成就と、地球の霊的新時代の始まり


今年最初の学習は、2021年に起こった人類史上、最大の出来事、「イエスの地上再臨」についてです。

41号で公表された「十字架の死から地上再臨にいたるイエスの二千年の歩みと、霊界から地上に向けての働きかけ」の全体図は、二千年前のイエスの地上への誕生から、2021年の地上再臨までを年代で追ったものです。イエスが霊界で、どのように人類救済計画を進めてきたのか、それがどのように地上に展開していったのか、ということが示されています。地上に合わせて、霊界での動きも図に表されているものになります。

「イエスの地上再臨」実現に至る、二千年間の歩みを、図と照らし合わせて見ていきました。

 

二千年に及ぶ「イエスの地球人類救済計画」の全容についてはインフォメーションNo.41をご覧ください。→

 

41号では、イエスの地上再臨についての“霊の証言”が紹介されています。

イエスの地上再臨は、キリスト教の教えとは全く違うということが霊の証言からもよくわかります。

 

“地上再臨”はイエスの二千年来の悲願でした。イエスは、無用な悲劇で苦しんでいる地上人を救いたい、地上人の魂を鼓舞し、霊的成長の道を歩んで真の救いを得てほしいと、ずっと願い続けてきました。これまでイエスの影響力は高級霊を介して、地上に届けられてきましたが、イエス自らが先頭に立って“地上伝道”の指揮を執ることができるようになったのです。

 

1848年以降、スピリチュアリズムの地上展開が始まり、霊的無知の壁を少しずつ突き崩してきました。そして、2021年のイエスの地上再臨を機に人類救済計画は、大きく進展しています。イエスは、今後『シルバーバーチの霊訓』と「スピリチュアリズムの思想体系」をセットにして人類救済計画を進めていくことを明らかにしています。

霊的新時代に、いち早くスピリチュアリズムに導かれたことに感謝して、最も価値ある奉仕の道を突き進んでいきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル