学習のポイント



◆2025年2月15日――学習内容 NEW

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 人生観 その1

スピリチュアリズム初期の人生観――霊魂説に基づく人生観


今年、最初の読書会を開催しました。今年一年も、地上に再臨したイエスの指揮の下、真理の正しい理解と実践に努める決意を新たに出発しました。

 

今月から、思想体系【Ⅰ】の中の「人生観」について学習していきます。

人生の目的や正しい生き方など、地上人生に関する見方や考え方が「人生観」です。

 

スピリチュアリズムは、霊的事実に基づいて、人々に死と死後の世界についての正しい知識を教え、これまでとは全く異なる人生観を示しました。

 

■スピリチュアリズム初期の人生観……霊魂説に基づく人生観(初歩の霊的人生観)

スピリチュアリズム初期とは、『シルバーバーチの霊訓』が登場する以前のことです。

“霊魂説に基づく人生観”は、その後に登場する『シルバーバーチの人生観』の基礎となるものです。

スピリチュアリズムは19世紀半ばに、地上に登場しました。スピリチュアリズムの初期には、驚異的な心霊現象が次々と起こされ、それを当時の一流の科学者が検証するという心霊研究が進められていきました。科学者たちが心霊現象を徹底して検証した結果、霊が存在することが証明されました。スピリチュアリズムは、心霊研究を通して人類史上初めて霊魂説の正当性を明らかにしました。

 

従来の宗教は、死後の世界の事実を知らないところで曖昧なまま、霊魂や死後の世界について説いてきました。しかし、スピリチュアリズムは、霊魂や死後の世界について「実際に存在するのか、存在しないのか」という「事実の問題」として明らかにしたのです。

 

●スピリチュアリズム初期の人生観(霊魂説に基づく人生観)

・人生は、死によって終わるのではない、死後も人生は続いていく

・モノやお金、地位や名声は、死とともにすべて消滅する

・物質的な利益の追求だけに人生を費やす人は、霊界では幸福になれない

 

◆多くの人の考え方

多くの人は、死とともに人生が終わる、地上人生がすべてだと考えています。そのため、地上では、モノやお金に価値をおく「物質的価値観」が当たり前となっています。必要以上にこの世の富や名声を得ようと莫大な時間とエネルギーを費やしています。

 

◆スピリチュアリズム初期の見解

スピリチュアリズムは、霊魂説に基づいて、死とともに人生が終わるのではなく、死後も人生は続いていくという画期的な事実を示しました。

そして、財産・地位・名誉といった「物質的富」は死とともに消滅するという霊的事実を示し、物質には何の価値もないことを説きました。

 

「圧倒的多数の人間が、物質こそ存在のすべてであり、五感で認識できるもの以外は何も存在しないと信じています。そこで彼らは、次のように言います。――人生は、70年か80年か90年、長くてもせいぜい100年の限られた人生だ。できるだけたくさんのお金や財産を手に入れようではないか。なぜなら、物質的な富を蓄えることが、人生で達成すべき唯一の目標なのだから――イザヤ書にある“食べて飲んで陽気にやろうではないか、どうせ明日は死ぬ身よ”という一節がそれをうまく表しております。」               

(Lift Up Your Hearts) 

 

霊界で幸福になるためには霊的な富を蓄えていかなければなりません。

“霊的富”とは「霊的成長」です。地上の人間は、何よりも自らの「霊的成長」を人生の第一目標としなければならないのです。

霊的成長を優先する生き方、人々への奉仕を優先する生き方が、スピリチュアリストとしての生き方であり、地上人として、最も賢明な生き方です。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ]――人生観- YouTube